2009年 06月 05日
「第3回ほほえみ・大人の林間学校」
(8:50~15:40) …孝子小学校&孝子の森
岬町社会福祉協議会「ほほえみ」…第3回「大人の林間学校」
…参加者 16名(男性3名 女性13名) サポーター 6名
(孝子小学校講堂)
10:03 朝礼…渡邊校長
「大人の林間学校」では「ほほえみ」の会は今回で第3回目です
第1回目は2007.11.8. 90歳の方が2人も参加してくれた
第2回目は2008.5.30. 卯の花観賞
「孝子」の地名の由来
…橘逸勢(平安時代初期の官人・嵯峨天皇・空海とともに三筆と呼ばれた)
の娘あやめがこの地で父の菩提を弔って一生を終えたという孝心を
世にとどめるためにつけた
孝子に橘父娘の墓もある
本日のスケジュールの説明」
10:10 ラジオ体操…26回の会で一番揃っていて元気もよかった
10:15 教室へ移動
10:18 1時間目…「ボランティアの話・岬町と私」…講師 渡邊校長
「出席を取ります」と校長の一声で全員小学2年生になり
かわいい元気な返事が聞こえてきた
①6年前に望海坂に転居・初代自治区長2年間
シルバーアドバイザー養成講座で学び基本が出来た
ボランティア活動へは娘の影響が大
「行動・行為から見る生きがい感と生きがい度」
②岬川柳会入会とパソコン研修
川柳十数句紹介「買い忘れせぬためのメモ忘れ」等々
③NPO法人の立ち上げ&「大人の林間学校」の立ち上げ
④現在の活動の中から…下校見守り・地域のイベント
⑤「ストレス解消法」ワンポイント・アドバイス
…1日1回自分を誉める 1日10回笑う 等々
11:00 講堂へ移動&休憩
11:08 2時間目…「昔を偲ぶ音楽会」
…西台幸子先生 (うみべの森を育てる会代表)
進行掛&歌の解説者…渡邊校長
①瀬戸の花嫁 ②白い花が咲く頃 ③かたつむり ④夏は来ぬ ⑤森の水車
⑥村の鍛冶屋⑦つきの砂漠 ⑧高校3年生
(元気なメンバーの割には歌は静かであった しかし「懐かしいー!」の声は多々
歌の解説者が手品を入れたり 喋ったりで一番多忙であった)
11:45 休憩
11:55 山道移動
(孝子駅から1kmのところに 孝子の森はある 渓流沿いに徐々に登って行く
このころから小雨が降りだし 今朝の雨で山道もぬかるんでいる
卯の花の最盛期は終ったが まだあちこちで白い花が見られた
途中 徐先生に樹木や草花などを 教えてもらいながら歩く
(ユキノシタ・クサスギカズラ・ミョウガ・ミツバ・ウラシマソウ・卯の花のいろいろ)
ササユリが2輪咲いていたので これには感嘆の声
山道は25分かかった
12:25 「孝子の森」 …「バンブーハウス」で昼食
(福祉調達の弁当と丸山さんの山で炊いてくれた山菜味噌汁付きだ
山で採集したハチク・セリも入っている)
12:58 「おもしろ草花教室」…徐先生
(小雨なので「バンブーハウス」で講義)
…「定家葛因縁話」→定家葛の実物の花を見せながら解説
謡曲の「定家」に由来する名前。
京都を旅していた僧侶が夕立にあい、雨宿りで
駆け込んだところが、歌人の「藤原定家」が
昔建てた家だった。
どこからか現れた女性がその僧侶を、
葛(つる)のからんだ「式子内親王
(平安時代の、後白河法皇の第三皇女)」の
墓に案内し、こう語った。
”藤原定家は式子内親王を慕い続けていたが、
内親王は49歳で亡くなってしまい、
定家が式子内親王を想う執心が葛となって
内親王の墓にからみついてしまった。
内親王の霊は葛が墓石にからんで
苦しがっているらしい”
僧侶はそれを聞き、内親王の成仏を願って
墓の前で読経した。
じつは、先ほどの女性は
式子内親王本人の「霊」で、
僧侶が読経してくれたことで成仏できて喜んだ。
そして、この、からみついた「葛」に後年
「定家葛」の名前がつけられた。
藤原定家と式子内親王の隠された恋愛と
想いが遂げられない定家の執念が名前の由来
定家をキーポイントにこの時代の歴史の話となる
源氏の由来・後白河上皇・嵯峨天皇・徳川家斉・清和天皇・橘逸勢等々
連想ゲームなみに話が進み 何時の間にか植物勉強が
歴史の勉強となり 全員唖然としながらも話しに引き込まれていた
終了の鐸をならしても質問も相次ぎなかなか終らない
13:25 みさき里山クラブスタッフの自己紹介
…甲斐イベント担当委員からみさき里山クラブ活動の紹介
13:35 「孝子の森」尾根散策
…案内 徐先生 甲斐 渡邊校長 立石
(この時は雨も小止みとなり山道もあまりぬかるんでいない
今回は新第1ルートを登り 展望台へ行った
年配者もいたのでゆっくりと登った
雨空で展望は良くなかったが孝子の山々は雨に洗われてきれいであった
尾根筋を散策しながら リョーブ林を通って 下山してきた
緑に覆われたきれいなリョーブ林は地元の人でもあまり知らない
これは みさき里山クラブの名物として位置づけられる)
14:20 コヒータイム&クラフト
…スタッフが準備したモチの原木の台に笹を立て短冊を付ける
願い事を書き 楽しそうにくくりつけていた
この台を裏向ければ写真立になる…リバーシブルクラフトである
14:52 下山開始
途中 中孝子の清水さんの農産物&搗きたてお餅販売所で
ジャガイモ・しいたけ・お餅・水ナス漬物等の新鮮な安い買物も楽しんでもらえた
15:15 孝子小学校に帰り解散
地元の人達のグループであるが案外近くの山を知らない
何時ものメンバーより少し若いグループで
元気も良く笑い声も絶え間がなかった
手入れのされた孝子の森に驚き喜んでもらえたと思う
地元の人たちの昔からある考え方とスッタフとの間に
少しはギャップがあったが 我々も今後は運営方法を少し修正したい
今日1日 子ども時代を思い出して楽しんでもらえたのでは…
「ほほえみ・大人の林間学校」活動記録作成