2006年 08月 30日
ビオトープ技術研究会
(14:00~16:10) …参加者 2名 [岡田 立石]
ビオトープ技術研修会 アピオ大阪(大阪市立労働会館301会議室)
…ビオトープとは何か? 整備の考え方とその手法…
講師 和歌山大学システム工学部 教授 養父 志乃夫氏
ビオトープとは何か?→ビオトープ(Biotop)とは
→ギリシャ語の[bio=生きもの+top=住むところ]
生態系が保たれた空間→自然環境(森林・湖沼・河川・湿原…)
二次的自然環境(雑木林・水田・畑・果樹園…)
最初は何もない→生物が自分でやってくる
ビオトープが自分でやりくりできるまで育てる必要がある
⇒自然環境は育てなければならない
わが国の自然環境はひどく破壊されてきた
…2100年には人口は6241万人に半減し→放置土地はますます増加する
今でも宅地・産業用地の開発が年間600ha
→自然林の減少は30年間で200万ha
農地面積減少 33年間 110万ha→人工林増加 33年間 200万ha
⇒自然林が減少していることだ
宅地供給量は29年間 37万ha
絶滅種[植物 62種 動物 49種] 絶滅危惧種[植物 2663種 動物 669種]
豊岡市でコウノトリ 100匹を育成→年間エサ代 3000万円
→環境整備に1匹 1億円掛かっている
自然環境復元には莫大な費用がかかる
健全な自然環境・生態系⇒健康的な生活・社会環境維持が必要
自然環境法も徐々に整備されてきた
⇒行政施策,市民活動,日常生活で如何に自然再生を進めるか?
自然再生・ビオトープづくり基本戦略
①拠点ビオトープの保全⇒残っている自然
…森林・湖沼・河川・湿原など多様な環境構造を有する
生態系の豊なまとまった面積の緑地
②ビオトープネットワークの保全・回復
…生きものが移動できる回廊がつながっていること
⇒生きものの歩く道を大切にする
③環境構造の配置
ビオトープの面積の大小にかかわらず,樹林,水辺,草地,
農地など様々な環境構造を組み合わせる
地域全体のビオトープ化→市街地,住宅地,田園地帯,里山……
市街地ビオトープネットワーク中継点としての
ホームビオトープを育てていく必要がある
自然再生・ビオトープづくりの具体的展開!
…誰でも何処でもできるビオトープづくり→具体例の紹介